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枝数多し!住宅近接のアカエゾマツの伐採(札幌)北海道の空師

更新日:2022年12月30日


ご覧頂きありがとうございます。


北海道の特殊伐採業者「TREESERVICE 空師.ngo」(ツリーサービス ソラシンゴ)です。主に10m以上の高木・大木の伐採をお引き受けしています。



今日の現場は札幌の住宅と隣接した場所での伐採です。天候がくるくると変わる中での作業となりました。現場の様子をご紹介します。


今回のご依頼


シンボルツリーのような立派な木

札幌市内某所、斜面に住宅が立ち並ぶ閑静な一画です。

敷地内の巨大なアカエゾマツを伐採したいとのご依頼で、空師チームがお伺いしました。


このあたりは自然が豊かで、原生林を背景に木々を活かした庭造りをされているお宅が多い印象。古くからお住まいのお宅や、新しい住宅、古民家を上手に活用したお宅などが混在しています。


アカエゾマツは北海道ならではの木です。寒さに強い針葉樹で、「マツ」と名前はつくもののトウヒと同じ種類なので、真っ直ぐな幹ときれいな円錐状に広がる枝が特徴。

しかし最大樹高は30mから40mにも育つ木ですので、このような住宅に隣接した場所ではいずれ管理が難しくなってしまうのでは、と予想できます。


大きくなりすぎますと伐採も大掛かりになり、その費用も莫大になります。現在の樹高16mほどのこの木、伐採するならタイミング的にベストな時期と言えるかもしれません。


作業の様子

豪雪だったこの冬、春めいてきた3月の作業でしたが、かなりカサは低くなったもののまだまだ雪解けとはいきません。まずは除雪からのスタートとなりました。


グラウンドワーカー伊藤の現場日誌から。

「道が狭く斜面沿いにある住宅密集地の一画。おおきなアカエゾマツがひょっこりと頭を覗かせる。

ここに来て3年ほどというご依頼主様。愛車を移動させて駐車場を空けてくださり、作業開始。

まずは足元に積もった雪をならす作業が必要。枝葉の体積場所、根元までの導線をスギちゃんが豪快にスコップを振り回し確保していく。」

枝数の多い木に苦戦の予感

「このアカエゾマツ、枝が多いぞ…。カタパルトではうまくロープを通せないほど枝が無数に伸びている。

下から胴綱で登っていくことを決め、バッテリーチェンソーをーを片手に登り始める空師。真下にはご主人自作の物置もあり、家との距離も近い。落とせるスペースが限られているため、比較的早い段階でリギングロープで枝を吊り下ろす作戦に。」


窓の破損ガードに使ったものとは・・・?


「ここで空師、以前に伐った枝が折れて飛んでいき、家のガラスを割ってしまった事件を思い出す。この度も家の窓がこちら側に向いている…。

そこで、伐った枝を窓に数本立てかけてガードすることを思いつく。」


今なら窓下に積もる雪で固定もできますし、あるものでなんとかするいいアイデア!


空師弱音を吐く


「枝を伐っては下ろし、伐っては下ろしの繰り返し。枝を伐っても伐ってもなかなか上に進まない。

同じ作業の繰り返しに半分ほど進んだところで空師の一言「もう飽きた~」。

悲痛な心の叫びが響くがやるしかない。

上に行くほど枝のサイズも小さくなっていくのがせめてもの救い。」


針葉樹は、下から枝を順番に伐りながら幹を登っていきます。枝数が多いとなかなか上に進めません。

特にこちらの木はしっかりとした枝が密集していたため、さすがの空師も弱音が漏れてしまったようですね。けれどもこの現場は高所作業車の応援も呼べませんので、空師三浦が一人で伐るしかないんです。


「この日は天気もめまぐるしく、雪が降ってきたと思ったら青空に、と思ったら雪と山の天気は変わりやすいという言葉通りの天気。でも風がないため作業はしやすかった。」


ツインヘッドの木でした


トップが2本に分かれていた

「この木は上で幹が二股に分かれていた。

ある程度枝を落としてトップカットに。リギングロープで伐倒方向をコントロールしてトップカット。

2回のトップカットの迫力にご依頼主も歓声を上げる。」


片側のトップを落としたところ。

アカエゾマツは、エゾマツ、トドマツと同じように真っ直ぐな幹で伸びる針葉樹です。

ですから枝分かれしているというのは珍しいのですが、こちらの木は先端が分かれていたのですね。

トップカットをするときが一番迫力があって見応えあるシーンです。それが今回は2回!



残る幹を刻んで落としていきます

作業前半の苦戦があったわりに、作業は非常に順調です。予想よりも早い時間帯に終了となりました。

建物の破損もゼロで、安全に進めることができほっとしました。

伐採枝の処分は雪解け後、改めてお伺いします。


可愛い丸太ができました



幹の部分はご依頼者さまが活用したいとのことで、ご希望の大きさに近づけて玉切りさせていただきました。

椅子にしたり、サイドテーブルにしたり、いろいろ素敵な用途がありそうです。


まとめ

住宅や小屋に隣接した場所でのアカエゾマツの伐採の様子をご紹介しました。


大きな木がなくなって、景観がかなり変わりました。

しばらくは寂しい感じもあるかもしれませんが、日当たりや風通しがとても良くなるはず。

きっと今後の生活の中でメリットも実感できるかと思います。


この度は弊社にご依頼いただき、誠にありがとうございました!


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弊社では、10m以上に育った大きな木をメインに伐採・枝打ちや芯止めを承っています。このブログではこれまで行った様々な伐採事例を紹介中ですので、よろしければご覧くださいね。



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