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洞爺湖中島で作業|僕ら北海道の特殊伐採業者・あわや大惨事?!

  • 執筆者の写真: sono
    sono
  • 2021年3月5日
  • 読了時間: 5分

更新日:2022年8月30日




こんにちは!北海道の特殊伐採業者「空師.ngo(ソラシンゴ)」チームです。主に10m以上の高木・大木の伐採をお引き受けしています。



今回は、洞爺湖の真ん中に浮かぶ「中島(中の島)」にてカラマツの枝打ちを行った様子をご紹介します。


今回のご依頼


洞爺湖の中島は遊覧船で渡る観光スポットのひとつ。その中島には、「洞爺湖森林博物館」があり、周辺の森林散策コースも整備されています。

この度は冬季閉鎖中の中島で20m以上のカラマツの枝打ちを依頼されました。博物館はただいま建て替え工事中。建物に干渉する部分にある6本のカラマツです。現地の様子はこのように建築中の建物にカラマツの枝がかかってしまっている状況です。


作業の様子 1日目


笑顔で出発のソラシンゴチーム

二日間で行う予定でいざ出発。中島へは汽船乗り場から遊覧船で渡してもらいます。この日は中島で作業をする業者はソラシンゴチームのみ。貸切ってことだね!なんて、ちょっぴり観光気分で写真を撮ったりしながら約20分の船旅です。


さて、現場のカラマツはまっすぐのびているので登りやすい木です。空師三浦がこれまで頻繁に手掛けている樹種でもありますが、直ぐそばに工事中の屋根があるため慎重に落とす必要があります。



 

メンバーのひとこと

この日、貸し切りだと喜んでいたのはいいのですが、他にだれもいないということは大工さんの発電機もないということ・・・。もちろん電気の光がないだけでなく、冬の建設現場によくあるジェットヒーターなんかありません。

お昼の休憩は暗い建物の中で風だけはしのぎつつ、寒さに凍えながらとなりました。しかも午後からは雪が降ってきた・・・!

帰りの迎えの遊覧船の時間に間に合うよう、休憩を短くして急いで作業再開です。おかげで順調に予定をこなすことができました。

(伊藤)遊覧船の売店のホットコーヒーが染み渡る・・・差し入れに感謝です。

(三浦・高橋)今夜は洞爺湖温泉でしっかり温まろう・・・!

 

作業の様子 2日目

2日目は一面銀世界の寒い朝を迎えました。昨日は快適な遊覧船でしたが2日目の渡し船はこちら。



船上に風を遮るものはなく吹きさらし・・・昨日の観光気分は一気に吹き飛びました。天候の悪さを恨みつつ、大工さんたちと一緒に中島まで渡してもらいました。

積雪の中で本日も作業開始です。



地上班のひとこと

この日は夜中に降った雪が10センチほど積もっていました。作業中には木についた雪も落ちてくるため、それをかぶらないようにしようと思うと忙しい。それに日が出てくると雪は一気に溶け、足元がぬかるんでくるんです。

空師も溶けた雪で服が濡れてとても寒そうでした。冬の木こり作業は過酷・・・。


 

昨日の残りの木を枝打ちしていきますが、昨日と違う点はすぐ近くに大工さんたちがいるということ。すぐそばで屋根葺き工事が行われているのですが、お互いの動きを把握しきれないので危険度が上がります。

特に自分の仕事に集中している大工さんたちは、樹上で切った枝がどんな動きをするか観察している時間はないですから、できるだけこちら側で木の動きをコントロールし安全を図る必要があります。


空師のひとこと

ただ、他の業者さんが一緒に島に入っていて良かったのは、発電機があるということでした。

おかげで休憩室のストーブであたたまることができ、冷え切ってこわばった体をほぐせたのがありがたい!休憩中はずっとストーブに張り付かせてもらいました。

 

2日目の枝打ち作業も順調で、予定通りに終了です。


林側からビフォー

アフター

混み合っていた枝がなくなり、すらっとした幹の間から向こう側がよく見えるようになりました。


枯れ木で三浦負傷?!

最後におまけで頼まれていた簡単な作業をしに行った三浦。

ところが地上班二人と離れたこの短い時間に、事故が発生してしまいました。


三浦の作業中、この枯れ木の大きな枝が突然折れてしまったのです。結果的に大きな怪我にはなりませんでしたが、とても危険な状況でした。4人でやっと動かせるほどの重くて大きな枝・・・。


三浦のひとこと

枯れ木の処理は普段はお断りするようにしているのですが、少々油断してしまいました。

予測不能な折れ方であっという間の出来事、自分では何が起きたのかつかめない状態でした。

他の二人に助けを求めている間に、通りかかった工事のトラックの運転手さんがすぐ走ってきて手を貸してくれてとても助かりました。今後の教訓とし、気を引き締め直していきたいと思います。


 

疲労困憊で帰港のソラシンゴチーム

ご注意:枯れ木には空師は登れません

当ブログでも何度か触れていますが、空師は基本的に枯れ木には登ることができません。今回の事故からも、枯れてしまった木の危険度が非常に高いことがおわかりいただけると思います。倒木に巻き込まれてしまうと、命の危険があります。


もちろん木の状態はそれぞれ異なりますので、他の木もご依頼頂ける場合は、合わせて現場の様子を見せていただいて判断いたします。状況によってはお断りさせていただく場合もありますが、どうかご了承くださいませ。


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弊社 TREESERVICE空師.ngo(ツリーサービスソラシンゴ)では、高さ10m以上の高木の特殊伐採を承っています。

ロープワークで行いますので重機が入れない狭い場所での作業が可能。

このブログではこれまで行った様々な伐採事例を紹介中ですので、合わせて参考にしていただけると幸いです。


お困りの高木がありましたらどうぞお気軽にご相談ください。







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