北海道の特殊伐採業者「TREESERVICE空師.ngo(ツリーサービス ソラシンゴ)」です。
主に10m以上の高木・大木の伐採をお引き受けしています。
トドマツやカラマツは農家のお宅などで防風林として植えられることが多い木。
今回は住宅間近に植えられているトドマツ、カラマツの芯止め作業をご紹介します。
狭いスペースでも安全に伐採するのは空師の得意技です。
今回のご依頼
ご自宅裏と倉庫裏に並んで植えているトドマツとカラマツの樹高を低くしたいというご依頼です。
15mほどのトドマツ5本、さらに大きいカラマツ4本を伐りますが、狭いスペースに生えているため安全に下ろす工夫が必要です。
いずれも大木で本数も多いため、4日ほどかけたこの現場。まだ冷え込む冬の時期で、積雪の中での作業となりました。
トドマツの芯止め作業の様子
自宅と小屋との間に並ぶトドマツ。
屋根から落ちる雪が隣の建物に衝突するのを防いだり、防風、目隠し、消音など色々なメリットがある植え方ですが、かなり大きくなってしまいましたね。
またこの木には毎年カラスが巣を作るそうで、ご依頼者様はいつも怖い思いをされていたそう。後ろを向いたすきを突いて攻撃してくるとのことで、かなり危険です。
カラスの巣対策としては、カラスが安心して巣作りできる環境を取り除くことが効果的です。
詳しくは当ブログのこちらの記事をごらんください↓
今回は半分と少しの位置で残して伐るので、いつものように下側の枝を全部払って登っていくことができません。
しかし上部を伐って落とす際の動線は確保しなくてはならないので、邪魔な枝のみ伐りながら登る空師。
地上班はコントロールラインを引っ張り、樹上で伐った部分が安全な場所に落ちるようにします。やはり木の上に2つほどカラスの巣が見つかりました。
1日目はトドマツ5本のうち4本の芯止めを完了です。
樹高が低くなり枝数もかなり減りましたので、今年はカラスが諦めてくれるといいですね。
さて、2日目は残っているトドマツ1本の芯止めを行います。
このトドマツは落としたい方向とは逆に重心がかかった生え方をしているので少々厄介です。地上班は全力でコントロールラインを引っ張らなくてはなりません。
地上班伊藤のコメント
この日は寒く、雪に足を取られることもあって大変でした。全力で引っ張るのですがロープが持っていかれるシーンも。実はこのとき肩を痛めていてうまく力がはいらなかったのです・・・・・・。
建物に当てては大変です。持ち手を変え全体重を使って引っ張り、事なきを得ました。
これでトドマツは5本全部完了です。
カラマツの芯止め
続いてD型倉庫裏のカラマツを伐ります。
カラマツはトドマツと違って枝の生え方が不規則。枝の長さもあるため、トドマツを伐るときより手間がかかります。
また吹き溜まりなのか積雪がかなり多く、地上班の動きもスムーズにいきません。
雪や風が強い中で大変でした。風で流されることも計算に入れて伐倒方向を決めなくてはなりません。
地上班もここでは2人でコントロールラインを引き、慎重に行います。
倉庫のほかに近くには燃料タンクがあり、反対側は農道ですが隣の敷地が近いため、細心の注意が必要です。
この作業の様子の一部を動画でインスタグラムにアップしています。
こちら↓
数日かけましたが無事にカラマツの芯止めも終了です。
写真ではD形倉庫が雪で覆われてしまっていますが、カラマツは5分の3ほどの高さに短くなりました。
地上班伊藤のコメント:作業を終えて
こちらの現場は「蝦夷富士」とも呼ばれる羊蹄山がきれいに見える場所でした。くっきりと見えたので思わずパチリ。
天候が悪い日もありましたが、施主様が毎回お茶菓子や熱々の飲み物を用意してねぎらってくださったり、冷え切った時にジェットヒーターをつけてくださるなど至れり尽くせりで、本当に癒やされました。
おかげで極寒の中でも心が折れることなく作業完了でき、感謝です。
おわりに
防風林として役目を果たしているトドマツとカラマツの芯止めを行った冬の現場をご紹介しました。
北海道では農家さま宅など広い敷地内でよくある植え方ですが、枝が込みすぎると日当たりが悪くなったり、今回のトドマツのようにカラスが好む環境になってしまったりします。
状況に合わせて芯止めや枝払い、または間引き伐採などを行って管理されるといいですね。
10m以上になってしまったトドマツやカラマツの伐採は空師がお手伝いいたします。
どうぞお気軽にお見積り依頼をいただけますと幸いです。
弊社では、10m以上に育った大きな木をメインに伐採・枝打ちや芯止めを承っています。このブログではこれまで行った様々な伐採事例を紹介中ですので、よろしければご覧くださいね。
お問い合わせ・お見積り依頼はお気軽にどうぞ。道内どこでもお見積りできます。
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