ご覧頂きありがとうございます。
北海道の特殊伐採業者「TREESERVICE 空師.ngo」(ツリーサービス ソラシンゴ)です。主に10m以上の高木・大木の伐採をお引き受けしています。
今回は毎年のようにカラスが巣を作る木を伐採した現場からご紹介します。
今回のご依頼
住宅間近に立つ約15mのヒノキを3本伐採してほしいとのご依頼です。昔からカラスが巣を作るため困っていたとお聞きしました。
しかし庭の奥まった場所にあり高所作業車が入れないため、造園業者さんには断られてしまったとのこと。そんなときこそ空師の出番です!冬の時期にお伺いしました。
伐採作業の様子
氷点下17度ととても寒い冬の日です。でも風もなく作業日和。
いつものように下から上りながら枝を落としていきます。
上部にたどりついたら、トップを落とします。続いて幹を切りながら下がってきて根本まで伐採します。
今回は同じくらいの木が3本並んでいるため、横移動がしやすく効率的に作業をすすめることができました。
伐採後。3本並んでいた大きな木がまるごとなくなりました。空間が開けて空が広く見えますね。
カラスが巣を作りやすい庭木とは
ところで、カラスが巣を作りやすいのはどんな木なのでしょうか。
一言で言えば、カラスが「ここは安全だ」と感じる生え方をしている木です。
今回のようなすっと伸びる針葉樹に限らず、カラスは下記のような特徴がある木を選びます。
・周りの木より背が高い
・巣を安定させやすい三叉の枝分かれなどがある
・枝葉がよく茂り、雨風をしのげる
・裏庭など普段は人があまり通らない場所にある
カラスに巣を作らせないためには剪定・伐採が効果的
庭木にカラスの巣を作らせないためには、カラスにとって居心地が良い環境をなくさなくてはなりません。
そのためには定期的な剪定が必要です。数年ごとにトップを落として木の背丈を抑えることも効果的。
またそれほど高くない木でも枝が混み合っていて隠れられるならカラスに気に入られる可能性があります。できるだけ毎年枝払いや枝をすくかたちでの剪定をするようにしましょう。
ご注意:子育て中のカラスの巣撤去はできません
北海道では4月中旬から7月上旬あたりがカラスの巣作り~子育ての時期になります。
お庭でカラスの巣を見つけたらすぐにでも撤去したいところですが、カラスの卵が入っている巣の撤去には法律上の許可が必要になってしまいます。
卵やひながはいっている巣は鳥獣保護管理法で保護されているからです。
勝手に撤去すれば法律違反になってしまいますので、市役所の環境生活課などに相談して業者を紹介してもらいます。その業者さんが許可申請をし、数日後に許可が降りてから作業となります。
この撤去作業にかかる費用は、土地の所有者が支払わなくてはなりません。
お庭でカラスの巣を見つけたら
お庭でカラスの巣を見つけたら、どうしたらいいのでしょうか。
考えられる方法は大きく分けて3つあります。
1.そっと見守る
・・・カラスの巣立ちまでは約2ヶ月です。巣立ち前後には親は非常に攻撃的になりますが、十分に距離をとれる(半径100mほど)位置にあり、その期間は近づかないことができる木であれば、そのまま見守ることも良いでしょう。
巣立ち後の8月以降に巣を撤去し、木の剪定・伐採をして再び巣を作られないようにすれば大丈夫です。
2.急いで撤去する
・・・これは巣を作り始めた段階でできる方法です。巣が完成しなければカラスは卵を産めません。この段階の巣は許可なしに撤去が可能です。
ポイントとしては作りかけの巣を撤去し、同じタイミングでその木の剪定をしてしまいます。
木にとっては剪定適期とは言えないでしょうが、巣を作りやすい環境を壊すことで再びカラスが戻ってくるのを防ぎます。(木がそのままではもう一度巣作りをやり直されてしまいます)
※カラスに姿を覚えられる危険はあります
3.許可をとった業者に撤去してもらう
・・・これは前述のように卵やひながいる巣を撤去する場合です。蜂の巣など害虫駆除の場合と同じく、2万円から3万円程度の費用が目安ですが、木の状態によって危険度が高い場合もっとかかることもあります。
※業者にとってはカラスの攻撃を受けるとても危険な作業になります。依頼者も近くにいると攻撃される可能性がありますので離れていましょう。
おわりに
よくカラスの巣を作られていたというヒノキ伐採の様子と、庭木にカラスの巣を作られないためのポイントをご紹介しました。
弊社ではカラスの巣の撤去を目的としたクライミング作業のご依頼はお引き受けしていませんが、この記事が参考になれば幸いです。
弊社(ツリーサービス・ソラシンゴ)では10m以上の高木の伐採を承っています。カラスの巣を作られやすい高木も早めに伐採・枝払いをすることで予防になります。
のブログではこれまで行った様々な伐採事例を紹介中ですので、合わせて参考にしていただけると幸いです。
お問い合わせ・お見積り依頼はお気軽にどうぞ。道内どこでもお見積りできます。
Comments