北海道の特殊伐採チーム「TREESERVICE空師.ngo(ツリーサービス ソラシンゴ)」です。主に10m以上の高木・大木の伐採をお引き受けしています。
この記事では北海道では珍しい、ケヤキの大木の特殊伐採の様子を紹介します。
北海道壮瞥町にお住いの個人様からのご依頼でした。
今回のご依頼状況
ご自宅建物からは約2mくらいの位置に根元近くから三又に枝分かれしたケヤキが生えています。
車庫との間は50cmほどしかありません。
ご自宅前の道路にも枝が張り出しており、夏には道路上にも密に茂ると思われます。
安全のため、また落ち葉管理のために伐採を検討しておられました。
ケヤキは大きく広がる木
ケヤキの木は空に向かって広がる性質があり、非常に大きくなります。
名前の由来は「けやけき木」、つまり際立って目立つ、美しい木という意味。
材木としてはとても耐久性が高いため、日本では古くから高級な建築資材として利用されてきました。
北海道では気候の良い道南以外ではあまり見かけない木でもあります。
秋には紅葉するので鑑賞にも美しい木ですが、あまり建物に近い場所で大きくなると、木陰というより日陰、落ち葉の片付けも非常に大変になります。
今回のご依頼宅では、敷地と道路のギリギリにケヤキが育っています。
大きく腕を広げたようなケヤキの枝。
今は葉がありませんが、葉が茂るとかなりの迫力でしょう。
ただし電線を挟むようにして伸びているのはとても危険ですね。
伐採後。空間が開けましたね。
施主様は枝打ちをするか、根元から詰めるか迷っておられましたが、思い切って伐採を決断されました。
最終的に根元近くの胴部分は少し残して切ることに。
切り株の大きさを見ると、いかに大木だったかがわかります。
残した三つの切り株は、ご希望により花台として使えるように段差をつけて仕上げました。
これまで茂っていた大木がなくなったのですから、いきなり視界が開けてお庭が寂しい感じもしますよね。
しばらくは切り株の上に鉢植えなど置いて楽しんでみてください。
施行の工夫
このケヤキは根元から分かれているので実質3本の伐採と同じ作業量になります。
根元は一緒とはいえ、左右に大きく広がっているので、隣に移るのも一苦労。
この写真は作業2日目、三又の左側は既にカットを済ませた状態です。
残りの部分も左右に分かれているので、空中で移動しているところ。
<移動手順>
左の木に命綱を掛けたまま右の枝へフックを投げる 少しずつロープを手繰り寄せつつ、左の木に掛けたクライミングロープを緩めていく
重心が右に移るので移動することができる
空師三浦のコメント
車庫が近いことや細い電話線があるので本当に神経を使う現場でした。 高いところにある枝を処理するだけでも大変だけど、その後の主幹の伐採もなかなかに難しい作業。 股になっているところに電線がまたいでいたりして、チェーンソーをうまく回すことができないのです。 ここまで無事故で作業していたのに最後の最後で足元にある車庫に倒れないよう、慎重に作業を行いました。 この日は風もなく、綺麗な洞爺湖を一望できる現場。
作業の合間に目に入る景色は素晴らしかったです。
道内では珍しい欅(ケヤキ)の大木。
施主の方は「囲碁の碁盤にでもしたいけど、今はもう作ってくれる人もいないから・・・」と少し残念そうでした。 柱や何かで使いたいからという希望だったので、素性の良い部分は出来るだけ長く残せるようカットしました。
柱やテーブルなどに加工すれば、美しい木目を生かせます。ぜひ楽しんで欲しいです。
おわりに
ケヤキの大木を伐採した現場の様子をお伝えしました。
長年お庭にある木も、周囲の環境や状況が変われば管理の方法を変えなくてはいけなくなることがあります。
10mを超えるような大木の枝はらい、切りつめは空師がお手伝いいたします。
どうぞお気軽にお声掛けくださいね。
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弊社では、10m以上に育った大きな木をメインに伐採・枝打ちや芯止めを承っています。このブログではこれまで行った様々な伐採事例を紹介中ですので、合わせて参考にしていただけると幸いです。
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