洞爺湖周辺・ヒバの伐採と芯止め|北海道の空師のしごと
- sono
- 2020年12月20日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年1月31日

北海道の特殊伐採チーム「TREESERVICE空師.ngo(ツリーサービス ソラシンゴ)」です。主に10m以上の高木・大木の伐採をお引き受けしています。
並んで植えられたヒバの木の芯止め作業の現場からご紹介します。
洞爺湖を見下ろす絶景の場所でした。
今回のご依頼内容
洞爺湖近くの個人様宅でヒバの木の芯止めと伐採です。
物置の周囲を覆うようにヒバの木8本が伸びていました。
もともとはL字の生け垣状に植樹されていたようですが、道路側に生えているものは伐採、残りは高さを抑える芯止めでご依頼を頂いています。
角の数本は以前に伐ってあり、施主様は残りもご自分で行うことも考えておられたようですが、まとめて弊社で請け負うことになりました。
作業の工夫
今回は大きいもので樹高9メートルほどとやや低いのですが、電線2本と接触する高さです。
また物置と接近しているので落とす位置に配慮が必要です。
作業の様子

まず道路側2本のヒバを根本まで伐ります。樹高は低いので難なく終わるはずの木でしたが、時折強風にあおられ作業を止める場面も。
実はこちらの場所は洞爺湖を見下ろす高台にあり、更に上の斜面から湖へと吹き下ろす風がよく発生する場所なんです。
この風にヒバの幹が大きく振られると、木の上にいる空師にとっては恐怖!
風が落ち着くまで振り落とされないようしっかりしがみついていなくてはなりません。

空師 三浦のひとこと
怖かった!あまりにもミシミシと揺れるので身の危険を感じました。
暴風に遭った木はこうやって倒れるんだっていうのがわかった気がします・・・
ただ、景色はとても良かった。洞爺湖を一望できました。

続いて芯止め予定の6本ほどのヒバに移ります。
かなり枝数が多く、下の方から密集しているヒバだったので少しずつ内部の枝を落としながら登っていきます。
こちらの現場のように隣の木との距離が近い生え方は、上に登ってしまえばそこから隣に移ることができるのがメリット。
ただし電線がかかっている場所は慎重に行わなくてはなりません。
本日のグラウンドワーカー伊藤が、コントロールラインを使って落とす位置を制御します。

地上班 伊藤のコメント
この日は何度か通り雨があり、作業を一時的に中断・変更せざるを得ない不安定な天候でした。
でも通り雨の後には見事な虹が!
洞爺湖の上に虹、最高でした。疲れも癒やされます。

予定通り夕方には作業が完了し、薪にできそうなところは物置横に積み上げました。
朝にはヒバ2本があった場所です。
施主様も喜んでくださり何よりでした。
差し入れの収穫したてのブドウ、ごちそうさまでした!
ビフォーアフター

こちらが作業前の状態。
電線を超えて伸びたヒバの並木、後ろ側に物置とご自宅がありますが、すっかり隠れている状況です。

少し角度が違うのですが、こちらが夕方、作業後の状態。
樹高が低くなり、電線との接触は解消されました。
密集していた枝も隙間ができて、後ろ側のご自宅の姿が見えるように。
多めに残っている枝葉は手前の別の木のものです。
風通しがよくなりましたね。これで、以前より管理がしやすくなることと思います。
ヒバの芯止め作業まとめ

防風をかねて裏庭に植えられた、ヒバの芯止め作業の現場からご紹介しました。
ヒバはヒノキと同じ種類で、北国でも大変長生きの木です。
寿命は200年から300年とも言われ、日当たりが良くなるとまた元気に成長を続けます。
今回切り詰めたヒバも、力のあるものはまだまだこの場所で頑張ってくれることと思います。
芯止め作業をすることにより、高さを一定に揃えることができますし、枝数を調節して敷地内への風通し、日当たりを改善することにもつながります。
ただし、どの木でもそうですが、一度に伐る範囲が大きすぎるとそこから枯れ込むことがあります。
残したい木の場合、間引き伐採や枝払いで対応したり、数年単位で少しずつ低くするといったやり方が良い場合もありますので、ご希望と合わせてご相談ください。
弊社では、目安として樹高10メートル以上に伸びた木の伐採、芯止め、枝打ち作業などを承っています。
1本からお見積りできますので、道内で高木にお困りの際はお気軽にお声掛けください!
このブログではこれまで行った様々な伐採事例を紹介中ですので、合わせて参考にしていただけると幸いです。
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