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北海道の特殊伐採業者「TREESERVICE 空師.ngo」(ツリーサービス ソラシンゴ)です。主に10m以上の高木・大木の伐採をお引き受けしています。
今回は、大きく育った柳が家屋や電線に干渉しているのを空師がカットした事例をご紹介します。
柳は生命力の強い木
柳の木は様々な種類がありますが、全般的に根の張りが広く、伐った後の萌芽再生力も非常に強いという特徴があります。その特徴を生かして河川敷の土留めとして植えられていることも多い木です。
しだれ柳などは、とても涼しげで風流ですね。ただし、毎年剪定しないとあの美しい姿は保てません。木質が柔らかくしなったり折れたりしやすいので、台風シーズンの前に剪定を行うというのが定番です。
北海道ではエゾヤナギ、エゾノカワヤナギ、シロヤナギ、キヌヤナギ、オノエヤナギといった種類の柳が自生しています。
柳の高所伐採は手ごわい
弊社でも家のそばで育ってしまった柳の伐採を依頼されることがあります。
どの柳類も柔らかく折れやすいという特徴は同じで、木の上で作業するときにはなかなか手ごわい樹木なんです。
こちらの現場では、かなり家屋に接近しています。植えたわけではなく土地にもともとあった柳だと思いますが、すっかり大木になってしまい、家の方に倒れてくるのを心配しておられました。
うねるような形で成長していて、いつものようにまっすぐすいすい登るわけにいきません。
柳類の特徴でもありますが枝がもろくポキポキ折れるので、足場の確保も慎重になります。
この木は倒れる心配のない高さまでに芯止めしました。
切った部分は乾燥させて薪ストーブの燃料に利用したいとのことで、玉切りも行っています。
電線に接近!危険な柳の枝はらい
さて、このお宅には他にも柳の木があります。こちらも危険な部分をお手入れすることとなりました。
依頼主様によると、数年前の大嵐で幹の一部が電線側に倒れたとのこと。奇跡的に電線を破断させることはなかったものの、柳自体はやや枯れかけた状態でした。
枝先が電線の上にまで伸びているので接触しない位置まで枝を払い、幹を短くすることに。
折れやすい柳の木、しかも枯れかけた部分があるため体重をかけることができません。
今回はロープワークで上まで登ってから、6mほど伸びる高枝ばさみを使って少しずつ先端を落とす作戦でいきます。
空師三浦のひとこと
地上からでも柄の長いハサミや鋸を使うのって難しいですが、柳の樹上では体勢が不安定なためものすごく大変でした。まるで綱渡りの綱上で作業しているような・・・。
枝先の電線は6000ボルトの電流が流れていると思うとヒヤヒヤ、しかもすぐ下には家屋へつながる引き込み線があるので、切った枝を落とすときもひっかけるわけにはいきません。
ひとつのミスも許されない!と緊張しながら作業しました。
電線をかわせるところまで高枝ばさみで切ってからは、ようやくチェーンソーに持ち替えて作業ができました。
こちらの木も幹を短くして芯止めにて終了です。
カットされた2本の柳の木、どちらも20m近くあったのが10m以下になりました。幹の断面が痛々しいような気もしますが、柳というのはすぐ芽が出てきます。
夏には葉が茂って目にやさしい緑を提供してくれるはず。
また背が伸びてきたら早めにご依頼をいただければと思います。
柳は庭木には向きません
ちなみに、生け花用の枝ものとして重宝される猫柳や雲竜ヤナギといった品種がありますが、「枝が可愛らしいので庭に植えてみよう」というのは要注意。
柳類は全般的に大木になります。成長が控えめの猫柳でも5mくらいは伸びてしまいますよ。
どの庭師さんに聞いても同じ意見なのではと思いますが、柳を庭で育てるのは何かとデメリットが多くおすすめできません。
特にすぐ大きくなるのに根が浅く、強風などで倒れやすいのが怖いところ。
もし家の周りに柳の木があるのなら、ぜひ早めに撤去するか、短くカットすることが必要です。
おわりに
今回は柳の木を空師が伐った現場からご紹介しました。
柳は台風で倒れやすい根の張り方をする木です。
また木の中では寿命が短いと言われ、比較的老化が早いので倒木の危険度が高い木でもあります。
家屋や電線・電柱への被害を避けるために早めにメンテナンスしましょう。
大きく育った柳の伐採をご希望の際は、ぜひ一度空師にお問い合わせください。
弊社では、10m以上に育った大きな木をメインに伐採・枝打ちや芯止めを承っています。このブログではこれまで行った様々な伐採事例を紹介中ですので、合わせて参考にしていただけると幸いです。
お問い合わせ・お見積り依頼はお気軽にどうぞ。道内どこでもお見積りできます。
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