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工場敷地内の大伐採(由仁町)|北海道の特殊伐採

更新日:2022年10月31日

ご覧頂きありがとうございます。


北海道の特殊伐採業者「TREESERVICE 空師.ngo」(ツリーサービス ソラシンゴ)です。主に10m以上の高木・大木の伐採をお引き受けしています。



この度は、工場の敷地内にたくさんある大木の伐採をご依頼いただきました。

屋根にかかる枝、電線への干渉木、建物に接近して巨大化した木など20本ほどの伐採をした現場からご紹介します。


今回のご依頼


伐採対象の柳の大木

今回は由仁町にある老舗食品会社からのご依頼です。

敷地内にある工場や建物の屋根に伸びた木々が屋根の板金を傷めているのが気になるとのことで、干渉部分はすべて枝払いを行うことになりました。さらに根本から伐採をご希望の木々もあり、全部で20本ほどあります。

樹種はトド松などの針葉樹のほか、柳やアカシアなど。

厳冬期でマイナス17度の日もあるなか、合計で10日間にわたる作業工程を組んだ現場でした。


作業の工夫

大量の伐採工事となるため数回に分けてスケジュールを組み、効率の良い伐採手順を考えます。

スタッフもレギュラーメンバーのほかサポートメンバーを数名ずつ追加しました。

会社、工場敷地であり車道に面する箇所もあるということで交通誘導員も置きます。


1日目と2日目はクライミング伐採


まずは最初の二日間で空師のクライミングでしかできない箇所を先にまとめて伐採しました。また広いスペースを活用して根本から一発伐倒できるものもやってしまい、どんどん片付けていきます。


かなりの処分枝が出ました。処分場が休みの期間のため、一時的にこちらの敷地内へ積み上げさせていただきましたが、すごい量・・・。


高所作業車にて枝払い・芯止め


次の2日間は雲ひとつない晴天に。

ここでは高所作業車を使い枝払いを行います。高所作業車と言えばベテラン高橋、そして昨年からの新レギュラー杉原も必要に応じて乗り込み伐採していきました。

とても順調で、予定前倒しで進んでいます。


引き続き高所作業車で伐採と処分

その次の2日間も高所作業車で枝を落とし、トラックで処分場へ運ぶ工程です。


この日の高橋の作業日誌とバッテリートラブル

「朝からいい天気、だからすごく寒い

朝8時、集合時点の気温マイナス17度

北海道の湘南、伊達から参戦の伊藤が完全に引いている」(高橋の作業日誌より)


マイナス17度!!

冬の晴れた日ほど放射冷却現象が起こり、気温が下がるのは道民おなじみです。本日は快晴でマイナス17度を記録。

ですが、ここ道央の由仁町とメンバー伊藤が暮らす道南の伊達市では、同じ道内でも気候の差があります。広い北海道を自覚しますね。


こんな冷え込む日には、車のバッテリートラブルも起きやすくなります。今回は伐採木の処分用にレンタルしているトラックのエンジンがかからなくなってしまいました!

あいにくの祝日のため、レンタル元は休み、JAFにも2トン以上のトラックは対応不可と言われてしまい、途方にくれる総勢7名のスタッフ。


「7時に横井から高橋に入電

すごく嫌な予感…

トラックがうんともすんとも言わないんだけど〜と切なさ満点の声でエンジンがかからないと報告を受ける

普通ならレンタル会社に連絡すればすぐ対応してもらえるのだが、この日は祝日

それならばJAFだと電話するも2t以上のトラックは対応不可と

高所作業車も借りていたため、同じ24Vでバッテリーを繋ぐが反応なし

伐採班と処分班、総勢7人のおじさんたちが悲しみに包まれる…

これでダメなら諦めようと最後にバッテリーを繋いでもう一度頑張ってみる

が、反応なし

もはやこれまでか…

しかし、そこになんと救世主が

灯油配送のお兄さんが通りかかり、見てくれる

バッテリーの繋ぎ方はあってるねー

とコードを触ると、なんとエンジンがかかった!

何が悪かったのだろう…」(高橋の作業日誌より)


高所作業車のバッテリーと繋いでもダメだったのですが、その後繰り返すうち奇跡的に(?!)エンジン復旧です。

心配して見てくれた灯油配送トラックの方、大変ありがとうございました。


雪が降る前の様子

さて、無事に作業開始、道路側にある樹を芯止めで伐採します。片側交互通行で、周辺の方々にもご協力いただきました。

高さ17mのアカシアを10mほどに低くし、赤松やイチイも伐採。

アカシアの枝は強風で折れて落下することが増えてきていたとのことです。枝数がかなり減りましたので、当面は安心でしょう。


無事稼働したトラックに満載にして処分します


最終日はクレーンで吊るし切り



本日最終日は幹周り4mにも成長しているアカシア2本の伐採です。

この大木を安全に撤去するために、クレーン車で吊るし切りをすることにしました。


いつもお世話になっている会社より25トンのラフタークレーンとオペさんを依頼です。

玉掛けを高所作業車で行い、空師が樹上で切り込んだものをクレーンで持ち上げて撤去します。



このアカシアの木は建物に非常に接近していて、屋根の一部にほぼ接触している箇所も。

近くにある6600ボルトの高圧線に引っ掛けないよう、慎重に作業する必要もありました。


クレーンのオペさんと息を合わせることが必須、緊張する瞬間が続きます。



切ってから見ると、下部の芯が腐食していました。

これは放置しては倒木の危険が増すところでしたね。今回すっかり片付けることができ良かったと思います。

サポートメンバーの予想以上の働きで、予定よりも早く作業完了です!


おわりに

真冬の北海道の伐採現場の様子をご紹介しました。

敷地内や建物に接近した木々の管理のための伐採を行い、気になる部分が解消!今後の安全確保につながりますね。



作業の合間には伐採木の一部を焚き火に使わせていただき、暖を取って休憩することもできました。(最近の空師チームの楽しみでもあります) 


この度は大量のご依頼、ありがとうございました。また何かの折にはお手伝いさせてください!

 

弊社では、10m以上に育った大きな木をメインに伐採・枝打ちや芯止めを承っています。このブログではこれまで行った様々な伐採事例を紹介中ですので、よろしければご覧くださいね。 記事一覧はこちらから


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