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北海道の特殊伐採業者「TREESERVICE 空師.ngo」(ツリーサービス ソラシンゴ)です。主に10m以上の高木・大木の伐採をお引き受けしています。
今回は、北海道安平町の農家さま宅でトド松を伐採しました。
晴れて気持ちの良い冬の現場から伐採の様子をご紹介します。
今回のご依頼
12mのトドマツ2本、16mのトドマツ1本を根本から伐採してほしいとのご依頼です。
施主様はご自身も伐採の経験者であり、自分でチャレンジしようかとも思われたそうですが、かなり大きくなってしまっているため断念されたそうです。
大きい方のトドマツにはウロもあり、幹にはキノコも生えている様子をお見積りの際に観察しています。老化や内部腐食が進んでいるのでは、と予測しつつ、作業開始。
実はトドマツには裂傷の生じやすい性質があります。
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作業の様子
3本のトドマツは施主様のご自宅とお隣の倉庫に隣接しています。
少しスペースはあるものの、樹高からしてミスすると建物に接触、破損の危険がある距離です。油断は禁物。
12mのトドマツを伐倒
12mのトドマツ2本は手前のスペースへ根本から倒すことに。
手前は左右に庭木があるのですが、間を狙って根本に刃を入れます。
チルホールを使い、グラウンドワーカーが引きながらコントロールし、微調整します。
無事に狙い通りの場所に倒れてくれました。
16mのトドマツに登る
次に空師が登って16mのトドマツ伐採にとりかかります。
まずは枝払いをしながらトップまで行き、上から少しずつ幹を切り落とします。
ただし、この木、下から3mほどの場所にくぼみがあるのが写真でわかるでしょうか。
ウロがあるとその部分の幹は弱いため、トップカットしたときの反動でそこから折れるという可能性があり厄介なんです。
そこで今回はできるだけ反動を軽減するために伐り方に工夫をします。
本来、水平に伐る場合受け口の角度は上側をくの字に作りますが、この度は下側をくの字に。ちょっとした差に思えますがこのように切り込むことにより、幹が倒れ始めたあと滑り落ちるような角度で折れるという計算です。
さらに追い口を普段より深くし、残すツルを細めにすることで幹の下部への反動が抑えられるように考えました。
ただし、ツルが細いと意図した方向とは逆に行ってしまうリスクがあります。
緊張しながら見守りますが、狙い通り、しかもいつもよりふわっとした動きで伐った幹が落ちてきました。大成功です!
焚き火を囲んでのお昼休憩をはさみ、午後からは残る幹を倒します。
当初予想していたよりも腐食は進んでおらず、危険もなく作業完了できました。
木のウロと腐食の関係について興味のある方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
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おわりに
晴れて日差しが暖かく作業がしやすい一日でした。
空師の登る動きを観察して「すごいね」と関心してくださった施主様、この度はご依頼ありがとうございます。またお困りの際にはぜひお手伝いさせてください。
弊社では、10m以上に育った大きな木をメインに伐採・枝打ちや芯止めを承っています。このブログではこれまで行った様々な伐採事例を紹介中ですので、よろしければご覧くださいね。
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